形のない足跡

七辻雨鷹(ナナツジウタカ)。マイペースで子供っぽい人のまた別のお話。「ようこそ、カオスへ。」

ターミナル(詩)

優等生はやめた
というより所詮は偽物だった
それなら人間をやめたい
なりたいものもないけれど

 

「頑張りなさい」「やればできる」
追い風に転んで 空を見る
迫り来る雨雲 青空は向こう側にしかないの?

 

上手く歩けなくて 世界が回って
膝を抱えていたら 遠心力に弾き出された
世界の中心には誰もいないくせに
こんな歌を歌ったら少しは笑えるかと思ったの
笑いごとになるかと思ったの

 

どうしたら良かったの
抱えていたものは全部がらくた
私を見つけて
最初で最後のSOS 聞こえて

 

「自業自得だ」「過去にすがるな」
追い立てられて 一人は独りになる
走り出す人々を 見送るだけの今日が終わればいいのに

上手く歩けなくて 世界が回って
膝を抱えていたら 遠心力に弾き出された
世界の中心には誰もいられないから
こんな歌ももう終わり
世界の縁(ふち)の小さな出来事

 

だけどどうせ終わるなら
ハッピーエンドじゃなくても
笑い事にできるような終わり方にしたいから

 

上手く歩けなくて 世界が回って
膝を抱えていたら 遠心力に弾き出された
世界の中心には誰もいないから
何処に居たって問題じゃないと思いたい
自分だけは自分を見捨てないために
何もかも笑い事になる日のために